主婦の休業損害

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主婦の休業損害とは 家事従事者という定義

よく「主婦の休業損害」についての相談を受けますが、
賠償実務上の扱いとしては、正しくは「主婦」ではなく
「家事従事者」に対する休業損害と認識しておいたほうが良いでしょう。

ですから主婦であっても常勤勤務をする会社員でもある場合、
「家事従事者」ではなく「給与所得者」として扱われますから
家事従事者としての休業損害の請求はできません。
元々家事従事者と呼べるだけの家事はしていなかったじゃないか、ということになります。
もちろん「スーパー主婦」と呼んでも良いくらいに
仕事も家事もこなしているという主婦がいないとは言いませんが、
一般的には常勤勤務しながら出来る程度の家事をしただけでは
「家事従事者」とは呼べないというのが一般的な考えであり、
専業主婦の人からすれば、
「専業主婦はそんな片手間で出来る家事だけをして後は遊んでいるわけではありません!」
ということになるでしょう。

パート勤務程度の仕事であれば主婦業に支障のない程度に抑えることは出来ても、
常勤勤務であれば、そこはやはり
その分の家族の負担・協力もあってのものだと考えられているからです。


逆に「主婦」という定義ではなく、
あくまで「家事従事者」という定義ですから、
女性でなく男性であっても家事担当であれば家事従事者としての休業損害の請求は可能です。

また未婚であっても、例えば父親との二人暮らしで、
お父さんの家事も担当している娘さんだということであれば、主婦でなくとも家事従事者です。

要は「家族の中での自分の役割として家事を担当している」のであれば家事従事者であって、
事故の怪我によってその家事に支障が出て家事が疎かになってしまっている場合、
家事従事者としての休業損害の請求の余地が生じます。


とはいえ、単に家族と同居しているだけの単なる無職であって、
他に仕事をしていない家族が他にいない場合であっても、
当人も特に家族のための家事を担当しているということでなければ、
その場合は家事従事者とは言えませんので、
通常の主婦でない人が家事従事者としての休業損害を請求しようと思えば、
自分が家事を担当していることの証明を求められることもあり、
その証明が出来なければ休業補償が受けられないということは充分あり得ることです。

損害賠償の世界はとかく立証を求められ、その立証責任は第一には被害者側にあります。


また、一人暮らしで自分のことは自分でやっている。これは家事従事者にはなりません。

家事従事者というのは、あくまで「自分以外の家族のための家事」をする人のことで、
自分のための家事は「家事従事者としての家事」には含まれません。


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